パーツの取り寄せ、モジュール毎のコストについて

投稿者 :杉田証 on

近年、ラジオ部品のお店など国内で電子部品を購入できるお店が段々と少なくなってきました。仮にお店があったとしても、進化し続ける半導体などの品揃えは期待できません。表面実装のパーツは売られていない場合も多いでしょう。そこで、一般的にはMouserDigiKeyなどアメリカの巨大な通販サイトで購入するのが品揃えも良くて安価だと思います。両社とも6000円以上だと送料無料、日本語サポートもあって安心、更に注文から4日間程度という驚異的なスピードで部品が届きます。ただ、自作の楽しみの一つは「お買い物上手」になること。MouserDigiKey以外にも世界中の自作シンセマニアに人気のサイトがありますので、紹介させて頂きたいと思います。

 

  1. Tayda Electronics (https://www.taydaelectronics.com/) – バンコクを拠点とする総合電子部品ショップです。MouserDigiKeyほど大手ではないですが、世界中の自作ペダルや自作シンセのホビーイストから支持を受けており、信頼性はそれなりに高いです。部品表にTaydaの商品番号を載せているので、該当する部品はこちらで買ったほうが一番安いと思います。特に凡用IC、チップ抵抗およびコンデンサ、スイッチ類、ヘッダーなどは激安です。支払いはPayPal経由になります。送料は大体1000円前後で1週間弱で届く場合が多いです。

 

  1. AliExpress (https://ja.aliexpress.com/) – 中国のアマゾンみたいなサイトですが、電子部品も豊富です。集積回路などは偽物があったりするので避けたほうが無難ですが、ツマミやノーブランドの可変抵抗、チップ抵抗のブックレットなどであれば良いリソースだと思います。注意点として、送料が安い場合が多いですが、注文から日本に到着するまで3~6週間かかります。特にお金を節約したい!という方にはお勧めです。

 

さて、一つのモジュールを作るのにコストはどれくらいなのでしょうか?大体の場合、パーツが3000円から5000円になると思います。例えばDIY品として一番人気のあるNonlinearcircuits Triple Slothは、Mouserで買う場合は表面実装用の抵抗とコンデンサを合わせて1000円前後、オペアンプが400円前後、その他ヘッダーとダイオード類が500円前後だと思います。Mouserで買えない部品の基板用可変抵抗500円前後とジャック類600円前後を加えてパーツ代が合計3000円。7000円弱の基板を合わせれば1万円前後でモジュールが作れます。ただ、Mouserでは購入額が6000円以上にならないと2000円の配送料がかかってしまうので、モジュールを2~3個作る計画を立てて注文することをお勧めします。凡用パーツはTaydaなどで集めて、特殊部品のみMouserでまとめ買いをすると更にモジュール毎のパーツコストが下がります。

 

電氣美術研究會で購入された基板・パネルセットには日本語訳されたビルドノートと部品表を同封いたしますが、もし購入される前に部品調達のために部品表が欲しい場合、https://www.nonlinearcircuits.com/ の各モジュールのbuild guideをご参照ください。その内、他のブランドも追加していくと思いますが、その際には部品表のリンクを商品ページに追加する予定です。

 

Keep on patchin'!

電氣美術研究會


この投稿をシェアする



← 投稿順