SDIYで良く使用する工具
投稿者 :杉田証 on
この記事では、SDIYで良く使用する工具についてご紹介したいと思います。
必要最低限のアイテムとして、下記の物をご用意ください:
- はんだごて
- はんだ
- はんだ吸取線
- こて台・はんだクリーナー
- フラックス
- ピンセット
- ニッパー又はニッパー付きワイヤストリッパー
- IPA 100%
- キムワイプ
その他、安全面で下記の物をお勧めします:
- 耐熱作業マット
- はんだ吸煙器
便利アイテムとして、下記の物があればトラブルシューティングに役立ったり、より作業がやりやすくなると思います:
- ルーペメガネ又は顕微鏡
- マルチメータ
- オシロスコープ
1. はんだごて
まずは、SDIYで欠かせない「はんだごて」。少し趣味として試してみたい・節約したいという方には、温度調節機能があってコテ先を交換出来る「白光 温度制御はんだこて FX-600−02」が良いと思います。4000円前後で入手出来ると思います。
これから色々と作りたいという方にはステーションタイプの「白光 はんだステーション FX-951」が良いと思います。25000円前後と高価なものになってしまいますが、耐久性や操作性はかなり良いものです。オークションやフリマサイトで中古のものは時々出てきます。
2. はんだ
複数作る予定がある場合は巻はんだを買いましょう! 少量であれば、ホームセンターでも売っていることが多いです。細い径の高密度集積基板用のものが良いです。ただし、ジャック類はスルーホールなので、太い径のはんだを別に購入しましょう (細いハンダだと、流し込む時間が掛かりすぎてジャックが溶けてしまいます)。
3. ハンダ吸取線
ハンダを流し込みすぎた・間違った場所に部品を付けてしまった時に、はんだを除去するために使います。HOZANやHAKKOのものが良いです。格安のウィックもありますが、編み方が緩くて使い物にならない場合が多いので、信頼性のあるブランド品を買ったほうが良いでしょう。
4. こて台+はんだ先クリーナー (ステーションタイプのこてを持ってない場合)
少し値段が高いですが、クリーニングワイヤ型のこて先クリーナーが一番使い勝手が良いです。スポンジ型の凡用クリーナーでは大丈ですが、ワイヤ型の方がこて先を綺麗にしやすいと思います。
5. フラックス
はんだを流れやすくさせる促進剤です。特に表面実装を行う場合は必須アイテムです!好みによりますが、国内は少し粘り気がある液状タイプで、キャップに付いてるハケで塗るものが多いです。白光のFS210-81など筆ペンタイプもあります。オススメは国内流通がないのでBanggoodやAliExpressなどで購入する必要がありますが、ゲルタイプのRELIFE RL-422-IMは使い勝手が非常に良いです。ショップによって注射針を付属してない場合があるので、注文の際はご注意ください。中国から届くまで約1ヶ月かかります。
6. ピンセット
ホームセンターなどでも購入できますが、ICなどでも使いますので、先曲がりタイプ且つ非磁性のものが使いやすいです。表面実装チップは細かいので、ピンセットは良いものを使った方が良いと思います。オススメはホーザン (HOZAN) ピンセット 精密仕上げ 完全非磁性 PP-112。
7. ニッパー
LEDなど、スルーホールパーツのリード線を切るのに使います。ホームセンターなどで使い勝手が良いものを見つけましょう!ワイヤーストリッパーと併用することも出来ますが、操作性は低くなるかもしれません。パッド (ランド) を破損してしまった時の応急処置としてジャンパーワイヤを使う時などにストリッパーがあると便利です。
8. IPA 100%
フラックス除去・基板クリーニング用にアルコールが必要になります。サンハヤトのフラックスクリーナーも良いです。不要なソフトタイプの歯ブラシで綺麗にして、キムワイプで拭きます。
9. キムワイプ
フラックスをIPAで拭き取るために使います。普通のティッシュなどでは繊維が毛羽立って残ってしまうので、ラボ用の紙ウエスであれば大丈夫だと思います。JKワイパーが経験上一番丈夫だと思います。